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PO Meetup 5th ユーザー・ストーリー・マップでプロダクトを語る に参加しました

山本雄一郎(@u1r_red)さん企画でやっている、POMeetup 「ユーザー・ストーリー・マップでプロダクトを語る」に参加しました。 http://pomeetup.doorkeeper.jp/events/7166

POMeetupとは

スクラムの中でもPO(プロダクト・オーナー)って難しくないですか? ということでPOがより優れた開発と高いビジネス価値を達成するための実践知を交換できる場所を作って行きたい!というので始められました。 今回が5回目ですが、3回ほど参加せていただいていて楽しみな勉強会の一つになっています。

今回のテーマである、ユーザー・ストーリー・マッピングという言葉は聞いたことあるのですが、実際には体験したことがなくてどんなことをするんだろうとワクワクしながら参加しました。 コンテンツとしては

  • ユーザー・ストーリー・マッピングの手法を体験する
  • 効果的な使い道を議論する

ということで、この2つは山本さんの仕込などのおかげで楽しく遂行できました。

やったこと

今回はほとんどワークショップ中心でした。

ユーザーの活動を時系列で書き出す

まず、山本さんが用意してくれた仮想プロダクトを元に、それを使うユーザーの立場になってどういった活動をするか?というのを考えて左から右へ時系列に並べました。この「時系列」がミソですね。目的の行動の前後に何を考えているか?何をしているか?という活動を想像すると、普段考えるよりも広範囲に考えられる感じがしました。シーンを考えることはありましたが、はっきりと時系列で考えるという事が新鮮でした。

アクティビティを列挙す

次にユーザーの行動をグループ化しながらアクティビティを下に書きだしました。 ここでのポイントは「動詞」を使うことだということですが、なかなか日本語で動詞だけで書き出すのは難しかったです。 とりあえずは簡単な主語だけは使いました。 例えば「店を探す」とか、「友達を誘う」とかです。もしかしたら、単純に「探す」「広める」とかの動詞に落とし込んだ方が本質をつかむためにはいいのかもしれませんが、やっている最中ではやはり主語がないと難しかったです。

ユーザータスクを洗い出す

先ほどのアクティビティに対して、ユーザーがアプリ上で行うタスクを書きだしました。 本来なら事前にどういったビジョンに対して、どういった機能があるか?が決まっている場合に使うこともあるそうでしたが、今回はここで初めてプロダクトの「機能」も考えました。時間が限られていたのですが、それまでの流れがあったおかげでユーザー視点で考えることができ、色々なアイデアが出てきたのは楽しかったです。

振り返り&休憩

ここでいったん振り返り。最後でなくここで振り返りを入れるのも山本さんの巧みな進行ですね。 皆さん新しい気付きがあったようで活発に意見が出ていました。 私がこの時点で思ったのは、やはり「時系列に活動をイメージする」というのがとても新鮮だったのと、それが想像以上に考えやすかったことが驚きでした。めちゃめちゃ使えるやんこれ!みたいに興奮してましたね。 休憩時間にも関わらず、皆さんさらに真剣に議論されていたのが印象的です。このあたりが会社で指示されて出ている会議と、自ら勉強会に参加しに来ている場との違いですね。

プラグマティック・ペルソナ

そして、ペルソナです。数人のペルソナを作りそれぞれで特徴(抱えている課題や要求)を決めて行きました。そして、ペルソナをプロダクトにとって重要な順番に並べて、そのペルソナが必要とするタスク(機能)に分けて行きました。

私が今まで思っていたペルソナを使った手法は、先にペルソナを決めてから、そのペルソナの課題を解決する価値は何か?を考える、いわば先にターゲットやマーケットを決めてから価値を考えるという流れがほとんどでした。今回は後でペルソナを複数出して、プロダクトにとって重要なユーザー(アーリーアダプターかな?)にとって価値のある機能を決めることで、タスクの優先順位を付ける為に使われていたのに、こういう使われ方というか流れもあるのかと驚きましたね。確かにこれは分り易いし納得しやすい。

やってみての感想

とにかく純粋に楽しかったです。リーンキャンバスやリーンダイアグラムは一度ワークショップに参加したことありますが、難しくて楽しむというところまではいけませんでしたが、これはとっつきやすいですね。 そういった面では、利用できる層は広いように感じました。

また、終わってマップを見直してみると、とても広範囲であり全体の流れがよく分りました。 既にあるプロダクトを見直して新たな価値や発想の転換に使えそうにも感じました。また、ユーザーストーリや新しいプロダクト案の検証もユーザー視点でできそうとも感じました。

ここで、山本さんから「注意すべきところ」として「結論にしない」なぜならあなたはユーザーではないのだから!ということを紹介してもらいましたが、確かにそうですよね。ユーザーと一緒にするのならとてもいいかもしれませんが、そうでない場合はあくまで仮説でしかないんですから。

また、さらには「ユーザー視点になり過ぎて、プロダクトの収益を得る為の仕組みなどが抜けてしまう場合もあるということでしたが、これも納得です。

この辺りの話を聞いて、とても簡単に試せて効果も高そうというのは間違いないと思いますが、使い方は注意しないといけないんだな~というのも分りました。このあたりの気付きは山本さんの組み立てのおかげです。

他にも、実際に現場でやってみたときに感じたお話も頂き総じて勉強になりました。

これからもPOMeetupには積極的に参加していきますので今後ともよろしくお願いします。

↓最後に実際にワークショップで作った写真をのせておきます。

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