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DevLOVE関西 ~Decision~ に参加しました

2013/11/16 に開催されたDevLOVE関西のDecisionに参加しました。

Decisionつまりは「決断」をテーマに個性豊かは8名の方がこれまでの「決断」についてお話をいただくというものでした。

キーノート

最初にDevLOVE関西を運営されている中村洋さんからのキーノートがありました。
今回初めてDevLOVE関西に参加された方もかなり多かったようで、横浜からわざわざ参加しに来られた方もいらっしゃいましたね。

そして、2セッションが同時に開催されるため、部屋の大きい方、小さい方のどちらでお話いいただくかを決めるために、スピーカーの皆さんが発表内容を1分間アピールして、拍手の大きかったほうが大きい方の部屋でするという、なんともスピーカーからすれば過酷なものが・・・

聞く側からすれば、どういった方がどんな内容をお話しされるかを聞くことができて、どちらを聞くかが選びやすかったです。そして、私が選んだセッションは以下の4つとなりました。

第1セッション【理想の就労環境とは何か 〜ある開発会社がブラックの真逆を徹底した先に見たモノ〜】

まずは、フィードテイラーの大石さんのセッションでしたが、東京であったイベントで聞きたいな~と思っていてましたが、イベント自体に参加できなかったので迷わず決定しました。
内容はご自身が開発者として理想の就労環境を求めて会社を転々と回ったが、なかなかないものだな~ということで、自分で『開発者による開発者の為の開発会社』を目指して起業し、取り組まれてきたことをお話しいただきました。
正直、お聞きして驚きましたね。ポイントは「Productivity」ということで、生産性・生産力に徹底してこだわって経営をされていました。普通の会社では「Production」生産高を高めようとしているが、これでは工場と一緒で、開発者がコマのように扱われる。生産性を追求することで、人を見るようになったというお話でした。
確かに私がこれまで経験してきたプロジェクトでも、開発者がコマのように数値上の計算であてこまれていて、いろんなところにオーバーヘッドが発生し、それを開発者が残業で補うという、本当に無駄が多く生産性が低いな~と感じることが多かったので心に響きましたね。
開発者は開発することに完全に専念する環境をつくり、非常に高い技術レベルを要求されながらも、ものすごいスピードで成長し、生産性が高まっていくという「専業」や「専念」という言葉がとても印象に残りました。そのかわり、その環境を作るために開発以外のことをすべてやる大石さんのポジションは非常に大変だということでしたが、私はそこのポジションにとても魅力を感じて興味津々で聞いているなかセッションが終わりました。う~ん、もっと聞きたかった。

第2セッション【プログラマから経営者へ変わる決断と、プログラマを一生の仕事にする決断】

続いては、ソニックガーデンの倉貫さんと伊藤さんのセッション。
こちらはお二人掛け合いトーク形式で行われました。まず圧倒されたのは倉貫さんのしゃべりのパワーですね。伊藤さんが5分のLTで30分しゃべったことがあるとおっしゃられてましたが納得のいく話でした。
倉貫さんが社内ベンチャーを買い取って起業された経緯や理由などを熱く語られていましたが、非常に明確なビジョンをお持ちで、そこに向けた行動力が素晴らしいと感じて聞き入ってしまいました。
特に印象に残っているのが「プログラマーをスターにしたい!」というところで、そのために考え出されたものが、「納品のない受託開発」という新しいビジネスモデルだったようです。開発者がクライアントの顧問となり要求を理解して提案していくスタイルで、最初に仕様があって、納期があってということではなく、信頼関係の上での本当のパートナーとして、価値あるものを作り上げていくような感じかな~。洋食屋のオーナーシェフを例えられていましたね。受託開発と派遣のいいとこどりをして、お互いハッピーになろうよという提案をされているようで、とても素晴らしいビジネスモデルだと思いました。
第1セッションの大石さんとは生産性を高めるという部分では同じでも、ある意味180度異なる方法で経営されていることがとても面白かったのと、それぞれのビジョンが明確であり、それが経営や制度にしっかりと反映されているという面では同じだな~と感じました。

第3セッション【SIerの中で技術を大切にする生き方とその秘訣】

さて、後半に入り熊谷さんのお話です。
スピーカーというかおそらく会場の中でも最年長組の方でしたが、非常に軽快なトークが印象に残っています。スピーカーの皆さんはどちらかといえばジョブホッパーとまではいかないにしても、自分の理想とする環境を求める・作るために起業や転職をされている方が多い印象でしたが、熊谷さんはSIerの中でずっと技術を磨きながらやってこられたお話を聞かせていただきました。
経歴のお話を聞くと海外含めてあちこちに赴任されて、数多くの経験を積まれている様子がうかがえました。オブジェクト指向もかなり早い時期から注目されており、アーキテクチャについても深い知識をお持ちのようで、ずっと同じ会社でこうして経験を積まれていることが素晴らしいな~と思うのと同時に、とても新鮮に感じました。
色々なお話をしていただきましたが、「自分が成長できる場所を選ぶことが大事」であり、常に成長し続けないといけないというのは説得力がありましたね。また、伸びる人のポイントとして「自分の弱点を認識できる人」というのは、ちょっと胸がズキンとしました。
熊谷さんは今でもプログラムを書くということでしたが、なぜ技術を大事にしてきたかというお話の中で「部下が困っているときに自分では解決できず、とにかく頑張れ!とだけ言って差し入れなどをすることしかできないような自分にはなりたくなかった!」というのは、まったくその通りだな~と共感しました。会場もあるある話に笑いが起きてましたね。しかし実際のところ、これだけ技術進歩が速い分野において、50代でも若いやつには負けないと技術を追い求められる人はほとんどいないんじゃないだろうか?と思ったりもします。何十年と変わらず情熱を持ち続けられている熊谷さんを素直にすごいと思いました。

第4セッション【大企業、未踏ソフトウェア、起業 - 様々な働き方から学んだ「モノ作り」のエッセンス】

さてさて、最後のセッションはヌーラボの染田さんのお話です。
まずセッション紹介の写真がなんとも印象的で、どんな人だろうか?と興味津々ではありましたが、たまたまお昼をご一緒させていただくことになりまして、かなり印象が変わりました。(いい意味でですが)
ヌーラボはBacklogやCacooといったWebサービスで伸びている会社ですが、外資系の大手、自分で起業されていた時代に苦労したこと、ヌーラボに入られて今ではエバンジェリストとして活動されてきたバラエティーに富んだ経験をされてきたなかで、「モノ作り」における自分の意識がどう変わっていったか?というのがとても興味深かったです。

ダイアログ【未来のために我々の帆をたてよう】

セッションが終わり市谷さんが壇上に立ちダイアログがスタート。
ちょうど、「リーン開発の現場 カンバンによる大規模プロジェクトの運営
を持って行っていたのでサインをGET!昔は本の著者や翻訳された方と知り合うことなんてなかったですが、コミュニティに参加するようになって、少し身近になったのがうれしいですね。
ここでは4人一組になりまずは自己紹介。そして、各自で悩んでいることを付箋に書き出してそれを共有しました。4人の中で誰のものについて話し合うか?を決めたのですが、私の出したものに決定したので、3名から私へ質問をどんどんして答えていくというものをやりました。
ここで私の中で大きな発見がありました。最初書いていた悩みは実は本当に悩んでいたことではなく、もっと根本的に違うところで悩んでいたのだというのが分かりました。
おそらく4つのセッションを聞いた後だったから感じたことかもしれません。本当に参加してよかったです。

自分の決断

さて、長々と書きましたが、本当にたくさんの刺激を受けた素晴らしいイベントでした。
中村さんをはじめとする運営側の皆さんありがとうございました。
これを機に私の中で小さなものも含めていくつかの決断をしました。

  • ブログを書く

まずは、最初のこのブログがそうですが、今年の2月ごろからコミュニティに参加させていただくようになり、たくさんの刺激をうけていますが、自分から発信することがなかったので、まずはブログを書くことを決めました。以前もチャレンジして3日坊主で終わったので、今回は続けられるように頑張ろう。

  • WindowsからMacへ

これまでずっとWindowsしか使ったことがなかったですが、コミュニティに参加しているとなんともMacBookが多い。iPhoneiPad miniも気に入ってるし、コミュニティで活動されている方と共通のプラットフォームにしたいというのと、オープンな世界を知っていくには避けて通れないかな~ということで、MacBook Proを買うことに決めました。今後、Macを使っていくなかでの気づきもブログに書いて行こうと思います。

  • コミュニティ活動

2月からコミュニティの勉強会やイベントに参加をしてきましたが、参加するだけでなく運営側へも無理のない範囲で少しずつ参加していこうと思います。

  • 仕事における決断

これは、まだ詳しく書きませんが、ダイアログで悩んでいることについて色々と質問をされる中で見えてきたものがありました。それを受けて、今後の仕事について方向転換をしていこうと考えています。これまではなんだかんだと理由をつけて逃げていたことを実感しました。本当に自分がやりたいことは何か?を見つめなおして、そこに向かっていけるように頑張ろうと思います。